この記事でわかること
- 『汝、星のごとく』をAudibleで聴いた40代男性の感想
- Audible版のナレーターと聴きやすさ
- 2026年公開映画の情報
- 横浜流星さんの役作り
- 映画前に原作を聴くメリット
2026年10月9日、凪良ゆうさんの小説『汝、星のごとく』が映画化されます。
主演は横浜流星さんと広瀬すずさん。映画公開を前に原作が気になっている人も多いと思いますが、僕は今回、Audible(オーディブル)で『汝、星のごとく』を聴きました。
最初に書いておくと、僕は普段、恋愛小説をそれほど読みません。
普段Audibleで聴くのは『海賊とよばれた男』や『不毛地帯』のような重厚な歴史小説や企業ドラマばかりで、自分から積極的に「切ない恋愛ものを読もう」と思うタイプではありません。
それでもこの作品を選んだ理由は単純です。
2023年の本屋大賞受賞作だったから。
僕の中では「本屋大賞の作品はハズレが少ない」という信頼感があります。
そして実際に最後まで聴いてみると、「これは単なる恋愛小説じゃないな」と思いました。
40代の男性が聴いても、十分に刺さる作品です。
むしろ、ある程度年齢を重ねたからこそ感じるものもある小説でした。
※この記事では物語の核心に触れるネタバレは避けています。
『汝、星のごとく』は2023年本屋大賞受賞作
『汝、星のごとく』は、凪良ゆうさんによる小説です。
2022年に講談社から刊行され、2023年・第20回本屋大賞を受賞しました。
本屋大賞は、全国の書店員が「自分で読んで面白かった」「お客様にも薦めたい」と思った作品を選ぶ賞です。
2023年は二次投票だけでも333書店・422人の書店員が参加し、『汝、星のごとく』が大賞に選ばれています。
僕がこの作品を聴こうと思った最大の理由も、ここでした。
恋愛小説は普段あまり手に取らない。
でも、本屋大賞なら聴いてみよう。
そんな、かなり単純なきっかけです。
結果として、この選択は正解でした。
どんな話?舞台は瀬戸内の島

物語の中心となるのは、瀬戸内の島で暮らす高校生の暁海(あきみ)と、島に転校してきた櫂(かい)。
二人とも、それぞれ家庭に問題を抱えています。
そんな二人が惹かれ合い、やがて成長し、それぞれの人生を歩んでいく。
大きく言えば恋愛の物語です。
ただ、実際に聴いてみると「好きな男女が出会って恋をする」という単純な作品ではありません。
- 親子関係
- 地方で生きること
- 夢を追うこと
- 仕事、お金、世間体
- 家族を捨てられるのか
- 自分の人生を自分で選べるのか
そういうものが二人の恋愛に絡みついてきます。
だから僕には、恋愛小説というより、
「自分の人生を誰のために生きるのか」を描いた小説
のように感じました。
恋愛小説をあまり読まない40代男性でも感動した
僕自身、40代の男性なので、高校生同士の恋愛が中心と聞くと、「自分にはちょっと若すぎるかな」と思うところもありました。
ところが、聴き始めると印象が変わります。
この物語は十代の恋愛だけを描いているわけではありません。
暁海と櫂が年齢を重ね、それぞれの環境や責任が変化していく中で、二人の関係も変わっていきます。
若い頃なら勢いだけで選べたものが、大人になると選べなくなる。
逆に、大人になったからこそ選べることもある。
この辺りは、40代になった今だからこそ妙にリアルに感じました。
「好きなら一緒にいればいい」と言うだけなら簡単です。
でも実際の人生には仕事も親も生活もお金もある。
正しい選択をしたはずなのに後悔することもあるし、他人から見れば間違っているような選択が、その人にとっては必要なこともあります。
『汝、星のごとく』には、そういう大人になってから分かる人生の面倒くささがあります。
ここが僕にかなり刺さりました。
恋愛そのものよりも、「人生の選択」の部分に感情を揺さぶられた作品です。
「普通」や「正しさ」について考えさせられる
この作品を聴いていて何度も考えさせられたのが、**「普通とは何だろう」**ということでした。
親ならこうするべき。
子供ならこうするべき。
恋人ならこうするべき。
結婚するならこうするべき。
地方に住むならこう。
都会へ出るならこう。
世の中には、本人が望んだわけでもない「こうあるべき」がたくさんあります。
『汝、星のごとく』の登場人物たちは、そうしたものに振り回されます。
僕自身も、知らず知らずのうちに「普通ならこうだろう」と他人を見ていることがあります。
でも、それは本当にその人にとって幸せなのか。
この作品を聴いていると、
「普通とは何か」
「正しさとは何か」
「自分の人生を自分で選ぶとはどういうことか」
を自然と考えさせられます。
単純に「泣ける恋愛小説」で終わらないところが、この作品の強さだと感じました。
Audible版は柚木尚子さん・志村倫生さんがナレーション
Audible版の基本情報
- ナレーター:柚木尚子さん・志村倫生さん
- 通常版:約12時間8分
- 評価:4.7
- レビュー:3,600件超(2026年10月時点)
僕が聴いたAudible版では、柚木尚子さんと志村倫生さんの2人がナレーターを担当しています。
男女二人の語り手がいることで、暁海と櫂、それぞれの視点の違いが音でも分かりやすい。
この作品は登場人物の内面がかなり重要なので、
オーディオブックとの相性は非常にいい
と感じました。
派手に演技しすぎるというより、物語に深く集中できるナレーションです。
僕は仕事の移動中、車内でAudibleを1.5倍から2倍速で再生しています。
→ Audibleの再生速度については「Audibleのおすすめ再生速度は?1.5倍・1.7倍・2倍を1,000時間使って分かったこと」で詳しく書いています。
こういう長編は紙の本だとなかなか読み進められない僕でも、移動時間を使えるAudibleなら最後まで無理なく聴けました。僕の場合、Audibleを聴く場所のほとんどは仕事中の車内です。
→ 車でAudibleを聴くメリットや注意点はこちらの記事にまとめています。

それでも後半になるにつれて、二人が積み重ねてきた時間が声から痛いほど伝わってきます。
文字で読むのとはまた違う感覚があります。
12時間を超える作品ですが、僕はそれほど長く感じませんでした。
むしろ後半は続きが気になって、どんどん聴いてしまいました。
「そもそもAudibleって実際どうなの?」という方は、2年間・1,000時間以上使って分かったメリット・デメリットもまとめています。
Audibleで『汝、星のごとく』を聴いてみる
映画公開前に原作を知っておきたい人や、通勤・移動時間に本を楽しみたい人にはAudibleが使いやすいです。
※無料体験の条件・対象作品は変更される場合があるため、最新情報は公式ページをご確認ください。
2026年10月公開の映画化情報とAudible特別版
映画公開直前にAudible「特別版」も登場
これからAudibleで聴く人が知っておきたいのが、2026年9月16日に「汝、星のごとく(特別版)未収録掌編収録版」が配信されたことです。
通常版が約12時間8分なのに対して、特別版は約12時間20分。
ナレーターは同じく柚木尚子さんと志村倫生さんです。
映画公開が2026年10月9日なので、今から聴くのであれば、この特別版を選択肢に入れていいと思います。
映画を観る前に原作を聴くのか。
映画を先に観てから原作を聴くのか。
これは好みですが、『汝、星のごとく』は登場人物の心理が非常に重要な作品なので、原作を先に知っておくと映画の見え方もかなり変わりそうです。
映画を観る前に原作を予習したい人にも、Audibleは相性のいい選択肢です。
映画版は横浜流星×広瀬すずのW主演
映画『汝、星のごとく』は、2026年10月9日公開。
櫂を横浜流星さん、暁海を広瀬すずさんが演じるW主演作品です。
監督は『新聞記者』『余命10年』などで知られる藤井道人監督。
さらに松村北斗さん、中村アンさん、濱田岳さん、尾野真千子さん、木村佳乃さん、石田ゆり子さん、長谷川博己さんらが出演します。
公式サイトでは、二人の17歳から32歳まで、15年間にわたる愛と選択の物語として紹介されています。
17歳から32歳までの15年間を描く物語
原作を聴いた後だと、
「この人物をこの俳優が演じるのか」
という楽しみもかなりあります。
個人的にはAudibleを聴き終えたことで、映画を観たい気持ちは明らかに強くなりました。
横浜流星は役作りで48kgまで減量
映画版で特に驚いたのが、横浜流星さんの役作りです。
2026年9月27日放送の日本テレビ系『メシドラ』で、横浜さんは「15年を内面だけじゃなく、スクリーンに刻む」ことの大変さを振り返り、最終的には体重が48kgほどまで落ちたことを明かしています。
さらに撮影終盤には、4日間ほど断食し、水抜きをして臨んだそうです。
※これは映画の役作りとして行われた非常に特殊な減量です。一般の人が真似するような方法ではありません。
原作を知っていると、「なぜそこまで身体を変えて役に向き合ったのか」という部分にも興味が湧きます。
『汝、星のごとく』は15年という時間が非常に重要な作品です。
高校生だった二人が、大人になっていく。
環境だけでなく、身体も表情も変わっていく。
原作をAudibleで聴いたあとだけに、横浜流星さんがその時間の経過をスクリーン上でどう表現したのかは非常に気になります。
続編『星を編む』もAudibleで聴ける
『汝、星のごとく』を気に入った人には、続編となる『星を編む』もあります。
本編で描き切れなかった登場人物たちの物語を収録した作品で、こちらもAudible版が配信されています。
僕自身、本編を聴き終えると、登場人物たちのその後や別の人物の人生が気になりました。
本編が刺さった人なら、『星を編む』も自然と気になる作品だと思います。
続けて聴くなら『星を編む』
『汝、星のごとく』を聴き終えて「まだこの世界から離れたくない」と感じた人には、続編もおすすめです。
まとめ|映画を観る前にAudibleで聴く価値はある
『汝、星のごとく』は、僕のように普段あまり恋愛小説を読まない人にも強くおすすめできる作品でした。
「男女の切ない恋愛物語」とだけ説明すると、たぶんこの小説の半分も伝わりません。
描かれているのは、
- 愛すること
- 家族との関係
- 仕事
- 地方と都会
- 世間から見た「普通」
- 自分の人生を自分で選ぶこと
です。
40代になった今だからこそ、「正解を選べば全部うまくいくわけではない」というこの物語の苦さが、妙にリアルに感じられました。
若い頃に読めば、また違った受け取り方をしたのかもしれません。
少なくとも40代の今の僕には、かなり深く刺さった作品です。
普段は恋愛小説をほとんど読まない僕ですが、「やっぱり本屋大賞は強いな」と思わされた一冊でした。
映画化をきっかけに興味を持った方も、映画を観る前にAudibleで二人の感情の機微をじっくりと「音」で味わってみるのもおすすめです。
映像では描き切れない「なぜその選択をしたのか」を知ったうえで映画を見ると、また違った見方ができそうです。
僕も原作を聴き終えた今、映画でこの15年間がどう描かれるのか楽しみにしています。
映画の前に、原作を「耳」で楽しむ
『汝、星のごとく』はAudibleで配信中です。
通勤や仕事の移動時間を使って聴けるので、長編でも無理なく楽しめました。
※キャンペーン内容や無料体験の条件は、Audible公式サイトで最新情報をご確認ください。




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